ぼんやり浮いた二つの月。
青い月と赤い月。
姿が違っても惹かれ合う月。
たった一つの宇宙で生まれた。

引力さえも感じさせずに、
たくさんの星をかきわけて出会えた二つの月。
神が許したその恋を、
その手で二度と壊さぬように・・・
いつまでも幸せであるように・・・
祈る心は大きな宇宙。

この涙と血はかれない。
永遠に・・・
鮮やかな青空が、
怖いくらい赤い夕空が、
私を待っているのだから。

きっと尽きることを知らないのだろう。
この涙と血は・・

目を閉じて
今放つ君への思い
ざわめきさえも包んだ夜明けに
透明な翼を羽ばたかせて

今、空へと・・・

　月の光がない夜
　月の生まれ変わる夜
　
　静寂の夜空
　瞬く星

　己の罪に気がつかない
　哀れな私を

　永遠の眠りへといざなえ

　もしも私が眠りから
　二度とさめなかったら
　私に絡まる糸を
　やすらかに
　ほどいて。
　そして　静かに
　あなたの手で終わらせて・・

　ふと立ち止まって
　　空を仰ぐと
　　　果てしない
　　　　夕空が私を包んでくれた
　　　　鮮やかな風が私を包んでくれた
　　　少しだけ・・
　　楽になれた
　気がした

　いくら喘いでも
　闇からは抜け出せない
　
　でもどんな闇にも
　光がある
　
　そう・・信じたい

月がきれいなこの夜に
　　子供が泣いている夢をみました。

　なぜだかとても悲しくて
　　かげをふみながら私も泣きました。

　風はもうすぐ冬をはこんでくるのに、
　　一人.この世界から取り残されたようで..

私はちゃんと此処にいるの
　　　　　　　　　　だろうか？

　ちゃんと自分の足で立っているの
　　　　　　　　　　だろうか？